充実して楽しい受験をできたときと、失敗したな~と思うときの、一番の違いは何だと思いますか?
私が「勉強しなさい」と言った回数です。楽しく勉強できていて、充実しているときは、「勉強しなさい」ってほとんど言ったことなかったです。
むしろ、「もう勉強やめて、ごはんにしよう」とか、「もう寝なさい」とか言っていました。
勉強を楽しんでいるときは、「もうちょっと、きりのいいところまでやらせて!」と逆に子どもに頼まれてましたね。
「でも、うちの子は、何も言わなかったら、勉強しない!」というお母さんの声聞こえてきそうです。
その気持ちもよくわかります。私もそれで一度失敗しているからです。
次女は、長女が中学受験をしたのを見ていて、自分も受験したいといいました。
学校で書かされる目標に自分で「受験」と書いていたほどです。
それなら協力してあげよう!と思いました。長女のときの経験で、中学受験の勉強は、一人で出来るものではない、と知っていたからです。
長女の受験のときを参考にしながら、一緒に問題集を選んで、長女より早く、5年の終わりには受験勉強はじめました。
それでも、中学受験をするには、かなり遅いスタートですよね。
でも、長女は、6年の夏休みから始めましたから、次女は、自分の方がずっと、時間に余裕があると思っていたのでしょう。
時間の使い方が、長女とはまるで違うのです。
いついつまでに、どこまでやると計画を立てても、なかなかはじめない。やっとやり始めたら、すぐ眠くなる。
これじゃあ、合格は無理だと思いました。
だから、「無理して受験することないんじゃない?やめたら?」って言いました。
すると、「やめない。受験する。合格したい!」って言うんです。
それなら、協力しようって思いますよね。次女が学校に行っている間に準備して、帰ってくるとすぐ、「さあ、勉強しよう」って言って、勉強させていました。
それなのに、私が見ていないと、すぐほかのことに気をとられて、勉強サボるんです。
「遊んでないで、勉強しなさい。」
「そんなことじゃ合格できないよ。集中して勉強しなさい。」
「やる気ないなら、もう受験やめてしまいなさい」
こんな言葉をどれだけ言ったかわかりません。
だって、言わないとやらないんですもの。
やらなかったら合格できないでしょ?本人が合格したいって言ったから、合格させてあげたくて、一生懸命声かけていたんです。
自分で受験するって言っておいて、目を離すとマンガ読んでるなんて、信じられなかった。
本当にやる気あるの!?って何度も叱っていました。
それでも次女は、最後まで、受験をやめるとはいわなかった。眠い目をこすりながら、がんばってました。
受験当日、テストが終わって、帰ってきた時の次女の顔。今でも忘れられません。
次女は、すごくすっきりした顔で、すがすがしい笑顔だったんです。とても嬉しそうだった。
だから、私はてっきり、問題がよくできたんだと思っていました。これなら合格できると思ったんだと。
でも、話を聞いてみると、問題難しくて、それほどできなかったっていうんです。
実は、次女のあの笑顔は、受験から解放された喜びの笑顔だったんです。本当は、受験勉強つらくて、やめたかったんです。「勉強しなさい」って言われるたびに、どんどんやる気なくなっていたんです。
でも、自分から受験するって言ってしまったし、学校でも、受験するってみんなに言ってしまったし、もう、あとにひけなくなっていたんです。
でも、やる気はなくなっているから、集中力は続かない。算数、難しくてわからないのに、どんどん公式覚えていかなくちゃいけない。
わからないと、先に勧めなくて、いつまでも終わらないから、わかったふりをして進んでいく。
悪循環だったんです。私はそれに気がつけなかった。
いや、気がついていたかもしれないけど、私も、もう、あとにひけなくなっていたんです。
結果、次女は、算数嫌いになってしまいました。
受験が終わった後、「もうしばらくは算数なんて見たくもない!!」って宣言しました。
私にとっても、次女にとっても苦しい受験でした。
受験させなきゃよかったって思うときあります。
何より、受験が終わったときのあの次女の笑顔が、心に突き刺さっています。
受験が終わったことが、あんなに嬉しいと思えるくらい、受験勉強、嫌だったんだな~って。
「『勉強しなさい』って言わなくちゃうちの子は勉強しないわ」っていうお母さん。
じゃあ、勉強しなさいって言ったら勉強するんですか?
その勉強は効果的ですか?自分は、勉強しなさいって言ったからね!って、勉強しなさいって言うことで、自分の責任果たしていると思ったりしていませんよね?
もし、そう思っている人がいたら、それは大間違い。
『勉強なさい』ということで、逆に子供の勉強の足引っ張ってますから。
子どもは親に「勉強しなさい」って言われると、確実に学習意欲が落ちます。そのことは覚えておいてください。
「勉強しなさい」って言う前に、なぜ、勉強しなければならないのか、教えてあげることが大切なんです。
次は「志望校は本人に決めさせることがとても大事」
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- 2010/08/14(土) 21:39:15|
- 勉強を楽しむ
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| コメント:2
>マミ~さん
勉強がすべてではないな~って最近よく感じます。
実際に社会に出て必要とされる能力って、学力じゃないものも多いなって。
自分のやりたいことがあって、それに集中できるっていうのは、すばらしいことだと思います。
頑張りや、チャレンジ精神、大切だと思いますよ~
じゃあ、なぜ勉強するのかな?
勉強して、論理的思考を身につけると、何かやりたいことがあるとき、効率的な方法を見つけやすくなったりするんじゃないかな?
わたらないことを調べて、問題を解決する力がついたりもするんじゃないかな?
小中学校の勉強って、すべてのことの基礎になるものが多いから、勉強することで、いろんなこと理解しやすくなるとは思うんだよね。
私は、難しい問題にチャレンジして、解けたときの喜びが好き。
勉強自体が、チャレンジだったりするんだよね~
点数とか、できるできないじゃなくて、新しいことを知る喜びや、問題が解けたときの感動を味わって、学ぶことの喜びを師って欲しいな~って思うの。
勉強って、本当は、ワクワクする、楽しいものだと思うんだよね....
- 2011/09/28(水) 11:22:08 |
- URL |
- 勉強しなさいといわない教育ママ 久美子 #79D/WHSg
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